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切削加工商品を作る際のNCとMCの加工法の違い
切削加工が行える機械には旋盤加工とフライス加工があります。汎用旋盤の動きをする機械にNCという数値制御がついたものをNC旋盤と言います。
一方でフライス加工ができる機能がついた機械にATCがついたものを、マシニングセンタ(MC)と言います。この二つの機械は同じ切削機械ながら、加工方法が違います。
まずNCというのは数値を制御する装置です。ここからここまで動きなさいという刃物の動きや速度、切削する時の速度や何ミリずつ削っていきなさいという数値をプログラムする事が可能です。
NC旋盤はチャックに着けられた対象物である材料が回転します。そこへ刃物が近づいてきて送りや切込み数を指定された通りに切削していきます。
そのため円筒状の形状の製品の製造に向いています。
また、汎用旋盤ではで直線的な動きだけでしたが、数値制御があるNC旋盤ではRやテーパーといった動きも可能となるので、できる事がとても多いです。
一方でMCはというと対象物である材料が回転する事はありません。台はX軸とY軸に動き、ツールがZ軸の動きをする仕組みになっています。
角材などの加工を行うのに適しています。また、冶具を使って円筒状の素材にカットを入れたり、溝入れをしたり穴あけをしたりする事が可能です。
どちらもプログラムを行う事で自動的に作業ができるものですが、動きや仕組みは違うものなのです。ただしNC旋盤の場合は複合機なども出ています。
寸法精度がとても高いのも特徴です。そのため金型などの製造にも利用されています。試作品や部品のサンプルを製造して、どんな加工ができるのかなどを紹介する事も可能です。
太陽パーツではNCの加工もMCの加工も駆使して精度の高い金型や、製品の加工を行っています。金型や加工のご相談は気軽にお尋ねください。