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鋳造加工と鍛造加工の違い ~1~
2019.12.20
【加工について】
鍛造加工と鋳造加工、この二つの言葉はとてもよく似ているようですが、実はこの二つの加工技術は似ていて非なるものです。
今回は鍛造加工と鋳造加工の違いについて、それぞれの特徴をご紹介しつつお話いたします。
【鍛造加工とは?】
鍛造加工というのは金属を叩くなどして必要な形状に加工していく加工技術です。鍛冶屋職人と書いた時に鍛冶の最初に『鍛』という漢字が使われているように金属を鍛える加工方法なのです。
もちろん現在の鍛造加工というのは鍛冶屋のそれではなく、金型を使って金属の加工を行うという加工技術となります。加工する方法は金型を使って高速で挟み込んで加工します。金型として使っているのはその製品だけのものではありません。
鍛造加工で使われる金型というのはどの製品でも使う事ができる汎用金型で、メリットとしては高速で加工が可能であるという点、そして金型にかかる費用の心配がいらないという点かもしれません。
加工に必要なのは圧縮する力と打撃のための力です。というのも鍛造は打撃と圧力を使ってせん断したり曲げ加工を行いますが、この後金型に継続的に圧力と打撃を加えます。こうする事によって製品の強度が高くなります。
一定の圧を加える事によって形を維持させるため、製造コストが多少かかるともいわれています。
~2~へ続く