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溶接加工のメリット・デメリット
溶接加工は素材と素材をくっつけるための加工技術です。
封筒の封をするのにのり付けするのと同じです。ただ金属部品と金属部品をくっつけるのを溶接というのですね。
金属加工が一種類ではないように、溶接加工も様々な溶接のやり方というものがあります。
また、溶接をする部品の事を被溶接材、溶接をするものを溶加材と言い、溶接は溶加材を溶かして金属同士をくっつけるのです。
一番わかりやすい身近な溶接としては『はんだづけ』というものがあり、どう違うのかというと450℃以下の溶接の事をはんだづけ、450℃以上で溶接するものを溶接という言い方をします。
さて、溶接にはメリットとデメリットがあります。どんなメリットとデメリットがあるのかをお話いたします。
溶接のメリットとデメリット
リベットを使って接合する溶接のメリットとしては工具や溶接する時の作業が簡単である事や、解体する事ができるというのがメリットです。他にも製品に破断が起きてしまったとしても接合部で進行が止まるのもメリットでしょう。
機械溶接のデメリットはリベットなどの部品や加工そして工具の種類が多くなり、費用がかさんでしまいます。また、リベットを使うので接合する場所が増えると重量がどうしても重くなってしまう事です。
治金的接合法は金属の隙間に溶かした溶加材を埋めるという接合方法ですが、メリットは気密性や水密性そして油密性が高い事、リベットを使わないので軽い事、コストが安い事や溶接の大きさを選ばない事。
溶接に時間がかからない点、騒音がしないという点もメリットでしょう。さらに強度が高いのもメリットです。
逆にデメリットは溶接する材料によっては割れる可能性もあります。また、構造物に溶接をする場合は材質によっては脆性破壊する事があったり、作業をした技術者の経験や技量に左右されるというデメリットもあるでしょう。一方で技量を統一しようとするとその管理のためのコストがかかるのもデメリットかもしれません。
このように、溶接加工はリーズナブルで比較的容易に溶接する事ができる加工技術ですが、技術者の技量の向上や品質管理など気を使わなくてはならない点も多々あります。
しかしながら金属の特性を活かした接合が可能なものなので、今後も欠かすことができない技術として利用され続けていくでしょう。