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アルミダイカストとアルマイト加工

2024.11.24

今回のコラムでは、アルマイト加工について説明していこうと思います。

アルマイト加工(アルマイトかこう)って、アルミニウムやその合金の表面に酸化皮膜を作る処理のことなんです。この処理をすることで、耐食性や耐摩耗性がアップする上に、見た目もキレイになるんですね。

アルマイト加工は、航空機、自動車、家電製品、家具、電子機器など、いろんな分野で使われています。特に、美しい仕上がりと高い耐久性が求められる製品にピッタリなんです。アルミニウムの特性を最大限に引き出すための重要な処理技術で、さまざまな産業で重宝されています。

処理の流れは、以下の通りです。

①前処理:まずは、表面の汚れや油分を落とします。
②電解処理:次に、専用の溶液に浸して、電流を流すことで酸化皮膜を作ります。
③後処理:最後に、色付けや硬化処理を行うこともあります。

アルマイト加工の特徴

アルマイト加工にはメリットもデメリットもあります。

アルマイト加工のメリット

耐食性:アルマイト処理を行うと、アルミニウムの表面に酸化皮膜が形成されるので、腐食に対する抵抗力が大幅にアップします!

耐摩耗性:酸化皮膜はとっても硬くて、摩擦や擦れに強いので、機械的な摩耗からもしっかり守ってくれます。

美観:アルマイト加工は、色々な色に着色できるので、製品の見た目を美しく仕上げることができます。さらに、光沢やマット仕上げもできちゃうんですよ。

絶縁性:酸化皮膜は電気を通さない性質があるので、電子部品や回路基板の保護に最適です。
環境への配慮:アルマイト処理は、化学薬品を使わない自然な酸化過程を利用しているので、環境にも優しいんです。

低メンテナンス:耐久性が高いので、長期間使ってもメンテナンスの手間が少なくて済みます。

接着面:アルマイト加工した表面は、塗装や接着剤との相性が良く、他の加工をする際にも便利です。

経済性:耐久性が向上することで、製品の寿命が延び、結果的にコスト削減につながることもあります。

これらのメリットから、アルマイト加工は多くの産業で幅広く使われているんですね。

アルマイト加工のデメリット

脆さ:アルマイト加工の酸化皮膜は硬いんですが、ちょっと脆いところがあって、衝撃や強い圧力に弱く、割れやすいことがあります。

限られた厚み:酸化皮膜の厚みには限界があって、通常は数ミクロンから数十ミクロン程度です。これ以上の厚みが必要な場合は、別の処理方法を検討する必要があります。

色の変化:長期間の使用や紫外線によって、着色したアルマイトが色あせたり、変色することがあります。

対応素材が限定される:アルマイト加工はアルミニウムやその合金に特化しているので、他の金属には適用できません。

処理コスト:大量生産の場合はコストが抑えられますが、少量生産や特殊な処理を行う場合は、コストが高くなることがあります。

処理に時間がかかる:アルマイト加工は工程が複雑で、前処理や後処理が必要なので、処理に時間がかかることがあります。

アルマイト加工以外の表面処理

アルミダイカストの表面処理は、アルマイト加工以外にも多々あります。用途や求める機能に応じて、選定することが重要です!

めっき処理

ニッケルメッキ、クロムメッキなどがあります。表面を金属でコーティングすることで、耐腐食性や耐摩耗性を向上させるほか、光沢や見た目を改善します。

粉体塗装

粉末状の塗料を使って、均一な厚さでコーティングします。耐候性が高く、色や仕上げの種類が豊富です。

研磨処理

表面を滑らかにして、光沢を出します。主に見た目を重視する製品に適用されます。

熱処理

アルミニウムの機械的特性を向上させるために行われることがあり、強度や硬さがアップします。

最後に

アルマイト加工は、メリットとデメリットを理解した上で、用途に合わせて適切に活用することが大切です。アルミニウム製品の耐久性や美観を向上させるための選択肢として、アルマイト加工を検討してみてはいかがでしょうか。お悩みをお持ちの方は、お気軽に当社にご相談くださいね!


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