亜鉛
亜鉛の特徴は硬度が高く、耐衝撃性が高い、加工性が高いなどが挙げられます。材質の流動性も高く薄肉で複雑な形状にも対応することができます。また亜鉛鋳造品は表面が滑らかであるため塗装などの表面処理が容易に行えます。
亜鉛を材料とする場合に選定される工法
- 石膏鋳造
- ダイカスト
亜鉛の種類と特徴
鋳鉄は種類によって特徴が異なります。
各種特徴は以下の通りです。
▼ 横スクロールでご確認ください
材 質 | 特 徴 |
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ZDC1 | ZDC1は、Zamak 5の同等品としても知られます。亜鉛合金の一種で、機械的性質と耐食性、耐クリープ性に優れたことで知られ、同系統のZDC2より強度が要求される場合に使用が検討されます。 |
ZDC2 | ZDC2は、日本で最も広く使用されている亜鉛合金で、AG40AやZamak3に相当します。アルミニウム、銅、マグネシウムを元素として含む亜鉛合金で、寸法安定性のよさ、表面がきれいに仕上がる等の特徴のほか、メッキや塗装もしやすく、美しく仕上がります。 |
BERIC | BERICは、4%Alを含む合金中で最高レベルの強度を有し、耐摩耗性に優れた合金で、耐焼付性、耐荷重性にも優れています。 |
亜鉛合金の特徴
1. 耐摩耗性に優れる
亜鉛合金は耐摩耗性に優れているため自動車関連部品などに活用されています。安全性を高める目的として活用されておりアルミやマグネシウムと合成することで硬さや強度などをプラスできます。
2. 耐衝撃性高い
寸法精度が出しやすい一方で衝撃を吸収する性能も持ち合わせているため精密機器や自動車のモールなどに利用されています。
3. メッキ塗装性に優れる
加工がしやすく、メッキがつけやすいため工業製品から身の回りの生活品やおもちゃにまで非常に広く使用される材質です。
4. 比重が大きい
亜鉛合金の比重は6.6~6.7となり、鉄の約7.8よりは若干軽いですが、チタンやアルミ、マグネシウムなどの比重と比較すると少ない体積で重量を得られる材質となります。