大型ダイカストについて
みなさん、こんにちは。
ダイカスト鋳造 技術コラムです。
今回は「大型ダイカスト」についてお話ししようと思います。
みなさん、「大型」というとどの程度の大きさを想像されるでしょうか?
まあ、世の中探せば鋳造機でいうところの3,500tなんてモノもありますね。
こんなので鋳造すると1m四方のダイカストが鋳造できちゃいます。
が、「太陽パーツ」ではさすがにそこまで。。。。^^; と言うわけで、
われわれの最大鋳造機は、「650t」まで対応致します。
では、この鋳造機でどの程度の大きさのダイカストを鋳造できるかというと、
なんと約φ400mmのフライパンくらいは鋳造できちゃいます。
どうですか?想像しているより大きいんじゃないでしょうか。
「こんな大きなダイカストは無理かな?」なんてお悩みの際は一度「太陽パーツ」にご相談くださいね。
大型ダイカストの特徴
さて、大型ダイカストの特徴をお伝えしておきます。
「大きいと鋳巣がいっぱい入ってるんちゃうの?」という声が聞こえてきそうです。
しかし、ダイカストの巣って、巻き込み巣やガス巣がその多くを占めていますね。
(詳細は「ダイカストにおける巣の原因とその対策」をご覧ください)
つまり、溶けた金属を金型に注入する際に巻き込んだ空気や、発生したガスをうまく抜き出さないと巣ができるわけです。
ちょっと想像してほしいのですが、お子さんがお風呂で水鉄砲にお湯を入れているとしましょう。
ピストル型の細かく入り組んだ筺体に、お湯はなかなかうまく入ってくれませんよね。
叩いたり、ゆすったり、結構大変です。
ところが、ライフル型の容量の大きな水鉄砲には、意外と簡単にお湯が入ってくれます。
もちろん、水鉄砲の場合は湯口の大きさの差があるので、「空気が抜けやすいから当たり前やん!」と思われたでしょう。
その当たり前が、大型ダイカストにも起きているわけです。
どういうことかと言えば、小さなダイカストでも空気やガスを抜くための、「ガスベント」と言われる微細なスキマを金型の合せ面に設けます。
小さなダイカストでは、製品が小さいために幅広く有効なガスベントを設けるには、制約が多くなりますね。
でも、大型ダイカストでは、有効なガスベントを設ける自由度が大きくなります。
つまり、原因である空気やガスを効果的に抜く道筋が作りやすいんですね。
ですから、大型ダイカストは、巣を発生しにくくできるわけです。
さて、この技術コラムを愛読していただいている方からの質問が聞こえてきました。
「それって、本型の話だろ?おたくの得意のカセット型で大きなものは無理だろ」
そのご質問、待ってました!
われわれの特許製法「ダイカストカセットシステム」ですが、当然本型ほどの大きなものは難しいです。
でも、想像より大きなダイカストを鋳造できるんです。鋳造機で言うと、80t〜350tまで対応可能です。
ダイカスト製品で言えば、250mm角、奥行き130mm程度の大きさまで鋳造できます。
最後に
どうですか?思ったより大きいんじゃないでしょうか。
太陽パーツのダイカストカセットシステムであれば、
本型よりも、「金型費50%」「小ロット50個」
砂型や切削よりも、「製造コスト50%」「リードタイム50%」
この4つの「50」でお客様のご要望にお応えします!
ぜひ、大きめのダイカストでお悩みの方は、太陽パーツにご相談ください。
弊社の優秀な営業マンが、お客様に最適な工法をご提案いたします!
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