ダイカストの鋳造設備
みなさん、こんにちは。今回はダイカストの鋳造設備に関するお話です。
ダイカストの鋳造設備って、実はいろいろな装置が組み合わさって成り立っているんです。では、どんな設備があるのか、見ていきましょう!
構成する設備
ダイカストマシン
これはダイカストの中心的な装置で、高圧で金属を圧入するためのものです。主に、亜鉛やマグネシウムに使われる「ホットチャンバー方式」と、アルミニウムに使われる「コールドチャンバー方式」があります。
金型
鋳造の型となる部分で、製品の形を作ります。高精度で耐久性が求められるため、鋼材(SKD材)が使われます。
溶解炉
金属を溶かすための炉です。溶けた金属は、鋳造機に供給されます。電気炉やガス炉が主に使われ、材質や生産量に合わせて選ばれるんです。
射出システム
溶けた金属を金型に射出するための装置です。
冷却装置
ダイカストのプロセス後に、金型や製品を素早く冷却する装置です。
これらの装置が一体となって、効率的な生産が可能になります。
ダイカストマシン(コールドチャンバー方式とホットチャンバー方式)について
コールドチャンバー方式
コールドチャンバー方式は、溶けた金属を射出する前に、金属を注入するチャンバーが常温もしくは低温であることから、この名前が付いています。溶解炉で加熱された金属を射出チャンバーに移し、ピストンなどの機械的な力で高圧で金型に射出するんです。
この高圧で圧入することで、金属が金型の隅々まで行き渡り、複雑な形状の鋳造もできちゃうんです。
メリット
コールドチャンバー方式は、高融点の金属、特にアルミニウムなどの鋳造に適しています。高圧で射出することで、複雑な形状や薄い部品も高精度で作れるんです!
デメリット
ただ、溶解炉から金属を射出チャンバーに移す手間がかかるので、ホットチャンバー方式に比べると少し生産スピードが遅くなります。また、高圧の機械や金型が必要なので、初期コストがちょっと高いのもデメリットです。
ホットチャンバー方式
ホットチャンバー方式は、射出部のグースネックが溶湯中にあり、常に加熱されている状態のことから、こう呼ばれています。主に亜鉛のような融点の低い金属を鋳造する時に使われます。
この方式では、溶かした金属と射出チャンバーが一体化しているため、非常に高速で効率的な鋳造ができるんですよ。鋳造圧力は少し弱いですが、金型の耐久力は高く、給油の必要もないので、鋳造サイクルも早いんです。しかも、空気の巻き込みが少ないのも嬉しいポイントです。
弊社のダイカストマシン
弊社では、コールドチャンバー方式のカセット金型対応のダイカストマシンを採用しています。以下がその概要です。
- 80t(製品重量基準100g、製品目安面積:名刺サイズ)
*東洋機械金属株式会社製 1台 金沢工場 - 125t(製品重量基準300g、製品目安面積:はがきサイズ)
*東洋機械金属株式会社製 3台 金沢工場 - 250t(製品重量基準500g、製品目安面積:A5サイズ)
*東洋機械金属株式会社製 1台 金沢工場 - 350t(製品重量基準800g、製品目安面積:B5サイズ)
*東洋機械金属株式会社製
これらの設備を使って、効率的かつ高品質な鋳造を実現しています!
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