特許製法のダイカスト鋳造へ工法変換し、コストダウンを実現! ダイカスト鋳造 コストダウンNavi

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ダイカストの鋳造設備

2024.10.14

みなさん、こんにちは。今回はダイカストの鋳造設備に関するお話です。

ダイカストの鋳造設備って、実はいろいろな装置が組み合わさって成り立っているんです。では、どんな設備があるのか、見ていきましょう!

構成する設備

ダイカストマシン

これはダイカストの中心的な装置で、高圧で金属を圧入するためのものです。主に、亜鉛やマグネシウムに使われる「ホットチャンバー方式」と、アルミニウムに使われる「コールドチャンバー方式」があります。

金型

鋳造の型となる部分で、製品の形を作ります。高精度で耐久性が求められるため、鋼材(SKD材)が使われます。

溶解炉

金属を溶かすための炉です。溶けた金属は、鋳造機に供給されます。電気炉やガス炉が主に使われ、材質や生産量に合わせて選ばれるんです。

射出システム

溶けた金属を金型に射出するための装置です。

冷却装置

ダイカストのプロセス後に、金型や製品を素早く冷却する装置です。

これらの装置が一体となって、効率的な生産が可能になります。

ダイカストマシン(コールドチャンバー方式とホットチャンバー方式)について

コールドチャンバー方式

コールドチャンバー方式は、溶けた金属を射出する前に、金属を注入するチャンバーが常温もしくは低温であることから、この名前が付いています。溶解炉で加熱された金属を射出チャンバーに移し、ピストンなどの機械的な力で高圧で金型に射出するんです。
この高圧で圧入することで、金属が金型の隅々まで行き渡り、複雑な形状の鋳造もできちゃうんです。

メリット

コールドチャンバー方式は、高融点の金属、特にアルミニウムなどの鋳造に適しています。高圧で射出することで、複雑な形状や薄い部品も高精度で作れるんです!

デメリット

ただ、溶解炉から金属を射出チャンバーに移す手間がかかるので、ホットチャンバー方式に比べると少し生産スピードが遅くなります。また、高圧の機械や金型が必要なので、初期コストがちょっと高いのもデメリットです。

ホットチャンバー方式

ホットチャンバー方式は、射出部のグースネックが溶湯中にあり、常に加熱されている状態のことから、こう呼ばれています。主に亜鉛のような融点の低い金属を鋳造する時に使われます。
この方式では、溶かした金属と射出チャンバーが一体化しているため、非常に高速で効率的な鋳造ができるんですよ。鋳造圧力は少し弱いですが、金型の耐久力は高く、給油の必要もないので、鋳造サイクルも早いんです。しかも、空気の巻き込みが少ないのも嬉しいポイントです。


弊社のダイカストマシン

弊社では、コールドチャンバー方式のカセット金型対応のダイカストマシンを採用しています。以下がその概要です。

  1. 80t(製品重量基準100g、製品目安面積:名刺サイズ)
     *東洋機械金属株式会社製 1台 金沢工場
  2. 125t(製品重量基準300g、製品目安面積:はがきサイズ)
     *東洋機械金属株式会社製 3台 金沢工場
  3. 250t(製品重量基準500g、製品目安面積:A5サイズ)
     *東洋機械金属株式会社製 1台 金沢工場
  4. 350t(製品重量基準800g、製品目安面積:B5サイズ)
     *東洋機械金属株式会社製

これらの設備を使って、効率的かつ高品質な鋳造を実現しています!


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