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2024.07.05 消失模型鋳造

消失模型鋳造とは

消失模型鋳造とは

消失模型鋳造(Lost Foam Casting)は、製品と同形状の発泡スチロール製の模型を砂に埋め込み、
模型部分に溶かした金属を流し込むことで発泡スチロールが一瞬で蒸発し、その形状を正確に再現した製品が得られる鋳造方法です。フルモールド鋳造法とも言います。

>>消失模型鋳造の基礎を解説!

消失模型鋳造の工程

消失模型鋳造は以下の工程で製作します。

1.模型作成

発泡スチロールで目的の形状の模型を作成します。その模型を砂で完全に覆い、しっかりと固めます。
模型が複雑な形状をしていても模型の空洞部にしっかり砂が回り込むようにするため、振動を与えながら砂で埋めていきます。

2.注湯

模型部分に溶かした金属を流し込みます。発泡スチロール模型は蒸発し、その空間に金属が流れ込みます。

3.バラシ、取り出し

金属が固まった後、砂を取り除きます。発泡スチロール模型と同じ形状の金属製品が取り出せます。

消失模型鋳造のメリット

消失模型鋳造のメリットには以下があります。

1、中子が不要で、複雑な形状の一体成形が簡単に実現できる
2、勾配0で製作可能
3、模型を取り出す必要がないため、分割面の概念がなく鋳バリが出ない
4、模型の材質が発泡スチロールなので、設計変更が容易
5、模型を短納期で作れるため、製品のご提供までのLTが短い

消失模型鋳造のデメリット

一方で消失模型鋳造には以下のデメリットがあります。

1、一個の製品を作るために模型を一個消費するため、大量生産には向かない
2、模型が発泡スチロール製であるため、砂の重さで模型が歪んでしまうことがある
3、高度な技術が必要なため相談先が少ない
  ガスや発泡スチロールのカスが鋳型の中に残ってしまうとヒビや歪みの原因になってしまうため、
  そうならないよう発泡スチロールにコーティング(塗型という)する技術が求められる

消失模型鋳造はCastingNaviにお任せ!

消失模型鋳造は試作に向く鋳造法であり、CastingNaviを運営する太陽パーツで対応することが可能です。また、最適な鋳造法がわからないという場合には、消失模型鋳造を含めて、鋳造法を提案させて頂きます。お気軽にご相談ください。

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