鋳物の機械加工(二次加工)と表面処理|鋳造から完成品まで一貫で任せるメリット
鋳物は「鋳造して終わり」ではありません。砂型鋳造では、型ばらし・仕上げのあとに、必要に応じて熱処理や二次加工、表面処理を行います。この後工程を誰が担うかによって、納期・コスト・管理の手間が大きく変わります。
この記事では、鋳物に機械加工(二次加工)と表面処理が必要な理由、主な種類、そして鋳造から一貫対応で発注するメリットを解説します。
なぜ鋳物に機械加工(二次加工)が必要なのか
砂型鋳造は、型費が安く形状の自由度が高い工法です。その一方で、鋳肌が荒く、寸法精度が出しにくいという弱点があります。そのため、精度や面の仕上がりが求められる箇所は、鋳造後に切削などの機械加工で仕上げます。
鋳物の代表的な二次加工は次のとおりです。
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機械加工(切削)
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穴あけ加工
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タップ加工
一方で鋳造には、切削では再現が難しい複雑形状を一体で成形でき、追加工を大幅に削減できるという強みがあります。「形状は鋳造で作り、必要な箇所だけを加工する」という工程分担が、鋳物のコストメリットを引き出します。
鋳物の表面処理の種類
表面処理は部品生産の最終工程です。製品特性に応じた材料を表面に膜付けし、強度と耐久性を向上させます。
塗装
当社の製造事例では、防爆仕様の自動化装置用ケースをアルミ砂型鋳造(AC4C、ロット100個)で製作し、二次加工後にアクリル塗装を施しています。
メッキ
金属を成膜させる表面処理技術で、耐食性・装飾性・機能性の向上を目的とします。建築資材や機械部品に耐食性を付与する防食めっきと、電子部品に電気的・機械的・化学的特性を付与する機能めっきがあります。
アルマイト
塗装・メッキ・コーティング・電解研磨などと並ぶ、当社が対応する最終工程のひとつです。
熱処理
当社では、熱処理・表面処理・メッキのいずれも問題なく行うことができます。
化成処理
金属を薬液に浸し、化学反応によって表面に薄い皮膜をつくる処理です。アルミ鋳物には三価クロメート処理、鉄系鋳物にはリン酸塩処理(パーカー処理)や黒染めが代表的です。
含浸処理
鋳物の内部に生じた微細な巣(鋳巣・ピンホール)に樹脂を浸透させて硬化させ、すき間を封じる処理です。真空・加圧によって含浸液を巣の奥まで行き渡らせるため、ポンプやバルブのハウジング、油圧部品など、気密性・耐圧性が求められる鋳物で特に重要です
工程ごとに別々の会社へ発注すると起きること
鋳造・機械加工・表面処理をそれぞれ別の会社へ発注すると、工程ごとに外注先の手配と管理が発生します。
前述の防爆仕様ケースの事例でも、従来の調達方法ではコスト高と外注管理工数の増加が課題となっていました。素材選定から鋳造、二次加工、塗装・表面処理までの一貫対応をご評価いただき、当社をご選定いただいています。
一貫対応であれば、お客様が新たに別の外注先を手配する必要がなく、完成品の状態で納品を受けられます。工程ごとの発注の手間が省け、短納期化にも寄与します。
一貫対応(ワンストップ)の委託先を選ぶ3つの確認点
1.対応範囲
切削による二次加工だけでなく、表面処理・塗装まで任せられるかを確認します。当社は鋳造から加工までの一貫対応に加え、二次加工のみのご相談も承っています。対応工法はダイカスト、ロストワックス、砂型鋳造、石膏鋳造、消失模型鋳造など、材質はアルミ・鋳鉄・SUSなどを問いません。
2.対応サイズ
当社は、手のひらサイズの鋳物から1000mm×1000mmまでの大物鋳物の加工に対応しています。大物についても、砂型鋳造をはじめとした工法で素材製作から対応いたしますので、完成品までの一貫対応が可能です。
3.検査体制
当社では、三次元測定機や画像測定機、X線CTスキャナー等の装置により、鋳造欠陥の検査を徹底しています。自社で対応できない場合も、最適な加工・検査サプライヤーを選定して対応いたします。
まとめ|後工程まで含めて設計するとコストが下がる
鋳物の価値は、鋳造・機械加工・表面処理をひと続きで設計・手配することで高まります。工程を分けて発注している場合や、鋳物の二次加工の委託先をお探しの場合は、Casting Navi(太陽パーツ)へお気軽にご相談ください。



